アニメ鬼滅の刃を1話で切った男
昨年の4月のこと。
ぽれはアニメ鬼滅の刃を1話で切っていた、そこに何の躊躇いもなかった。
なんか暗い和風のアニメが始まったな。
そう、思っていた。
ジャンプのマンガだったことは知らなかった。
制作がふぇーとのアニメのすごいバトルシーンやってるユーフォーテーブルだったことは後で知った。
主題歌LiSAさん使ってるから、割と大きめの案件だな、と思った。
紅蓮華は良い曲だな、と思ったし、グレンラガンみたい
な名前だなと思った。なんなら、巨人の丸選手が登場曲に使いそうだなとも思った。
主人公の男(1話見てたとき名前をちゃんと把握していなかった)は弱いけど、頭を使って敵を倒していくタイプの話かなと思ったし、主人公の男が投げた斧の軌道はスマブラのシモン・リヒターを彷彿とさせた。
そして、今期はひとりぼっちの○○生活しか見るの無いな。そう、確信したのである。
このとき、ぽれはアニメ鬼滅の刃を1話で切った男になった。
それから、いくらかの月日が経った。
鬼滅の刃は爆発的人気となっていた。
アニメ鬼滅の刃を1話で切った男は敗北した。敗北したのである。
小学校の行事とかに「グレンラガン」、いや、「紅蓮華」が使われるレベルで人気になっていた。
逆張りのオタクが批判するレベルで人気になっていた。
アニメ鬼滅の刃を1話で切った男は禁忌に触れた。
そう、1話を切ったのに、2話を見始めたのである。
悔しくて涙が出た。
自分が自信を持って切ったアニメが覇権だったからだ。
実は、全然涙は出ていない。
全く出ていない。
ついでに言えば禁忌に触れたという自覚も無かったし、別に禁忌でもなんでもない。
それはさておき、2話を見始めて、実はそんなに暗い話でも無かったことを知る。
イシツブテのような鬼が出てきたからである。
イシツブテのような鬼を見て「これは、面白い。」そう、確信した…(?)
映画に合わせてテレビで総集編的なものもやっていたし、上手く合わせてアニメを最後まで見た。
蜘蛛の鬼の話はアニメ屈指の話とのことだった。
結論として、鬼滅の刃は面白い。王道のバトルマンガ・アニメである。やはり王道は広く受け入れられるし、アニメで迫力あるバトルシーンが加わったのだから、人気が出るのもわかる。メディアも推しているのでさらに相乗効果が生まれている。
かくして、アニメ鬼滅の刃を1話で切った男は鬼滅の刃の映画を見に行けるだけの力を身につけた。
あなたの近くにもアニメ鬼滅の刃を1話で切った男が、あたかもアニメ鬼滅の刃を最初から見ていた男に成りすまして生活しているかもしれない。
あなたが鬼滅の刃の映画を見ている隣で、アニメ鬼滅の刃を1話で切った男が見ているかもしれない…?
どうだ?こわいか??
そんな鬼!労柱の働く歓びが成敗する!